<閑谷学校>
閑谷学校は、岡山藩第三代藩主池田光政が開いた庶民のための学校で、元禄14年(1701年)に完成しました。
藩営の庶民教育機関としては、日本だけでなく世界でも最も古いものです。
国宝の講堂をはじめ、敷地内にある建物にはすべて備前焼のかわらが使われており、その大部分が国の重要文化財に指定されています。これらの建物群が春は桜や椿、夏は新緑、秋は楓(かえで)や楷(かい)の木の紅葉などの景観とマッチして一大絵巻をなし、四季を通して観光客の目を楽しませています。
<楷の木>
聖廟に登る石段の左右に一対の楷の木がありますが、聖廟に向かって左側の葉は深紅色、右側は黄色がかった淡紅色に紅葉します。11月初旬ごろには、この紅葉を一目見ようと多くの観光客が訪れます。
また、この楷の木は中国山東省の孔子廟から持ち帰った種子から成長したもので、孔子にちなんで「学問の木」と呼ばれています。
11月初旬には夕方から夜にかけてライトアップイベント(有料)も行なわれ、見る者を楽しませてくれます。
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