■備前焼

【備前焼の歴史】
岡山の誇る伝統陶芸の備前焼は、その窯の火が千年の間、途絶えたことがない、と言われるほどの長い歴史を持っています。
日本最古の陶器とも言われ、瀬戸、常滑、丹波、信楽、越前とともにわが国六大古窯のひとつにも数えられています。
始まりは備前の国伊部村(現在の岡山県邑久郡・備前市一帯)で、古墳時代から現在に至るまで、長い歴史の中で各時代の世相を反映しながら独自の技法や存在感を確立してきました。

【備前焼の特徴】
素朴な土味と簡素な造形、多彩な窯内変化、そして堅く緻密な焼き上がりにあります。
これは釉薬を一切かけず、絵付けもせず、ただ陶器そのままを形づくり、約1300度の高熱で10日間焼き上げるという備前焼独自の技術が生み出したものなのです。
昔から日常の器としてはもちろん、茶道や華道になくてはならない焼ものとし珍重されてきた備前焼。現在、備前焼は世界中で愛され、 さまざまな分野で多様されています。皆さんも我が国有数の焼もの、備前焼を鑑賞し、工程を体験し、そのすばらしさに触れてみませんか。

■備前焼体験教室
※体験取材ご協力…おかやま備前焼工房さん
まず自分の創りたい備前焼のタイプを決めます(皿、茶碗、花瓶など) 先生に適度な分量の土を用意して頂き、ろくろの上で形を作っていきます(初心者は手動ろくろ)
手ほどき頂きながら納得いくまでろくろの上で形を整えます。
先生の匠の技で仕上げをして頂きます。 仕上げの後に乾燥。通常は自然乾燥ですが、体験の場合は時間の都合上ドライヤーで。
裏底に自分の名前を入れて終了。約2ヶ月後に自宅まで送って頂けます。
おかやま備前焼工房さんではこの後まとめて釜で焼くことになります。
最低7日間、多い場合は10~12日間約1300度で焼いた後、釜出しをして完成。
ちなみに一般的な備前焼の特徴である模様は緋スキ(ひだすきと読みます) は釜入れのさい作品同士がくっつくのを防ぐために間に挟みこむ藁の跡が赤・朱・茶色の模様として残ったものとの事です。

■おかやま備前焼工房のご紹介
■所在地
〒700-0821 岡山市出石町一丁目6番6号
■入館料
無料
■休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日のときは翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
■開館時間
午前10時~午後6時(4月1日~9月30日)
午前9時~午後5時(10月1日~3月31日)
■陶芸参加料
粘土1.5kgにつき2,000円(消費税含む、送料別)
■問合せ・予約係
TEL・FAX(086)224-3396
※団体10名、個人6名まで
要予約、当日予約可
■交通のご案内
・岡山駅より徒歩15分
・岡山駅より路面電車で「城下」下車徒歩5分
・岡山駅よりバスで出石町一丁目下車すぐ
「備前焼をとにかく楽しんで創りたいというのが私のモットー。
当施設の体験教室はお客様の6割~7割の方が岡山県外の方です。
この体験教室をさせて頂いて、県外の方と色々なお話できるの事も私の楽しみの一つです。
ぜひ、お気軽にお越し下さい」